学びが変わってきている!?

学びが変わってきている!?

最近、「学ぶ」ということの意味が、少しずつ変わってきているように感じます。
以前は、何かを学ぶとき、資格を取るため。仕事にするため。正しい知識を身につけるため。できることを増やすため。

そんなふうに、学んだ先にある「答え」や「結果」が、とても大切にされていました。もちろん、それも大事。

基礎を知ること。正しい知識を身につけること。技術を繰り返し練習すること。
土台があるからこそ、自由にできることがあります。

でも今、私たちが感じているのは、学びの目的がその先へ進み始めているということ。
「何を知っているか」から「どう感じるか」へ

今は、調べようと思えば、たくさんの情報をすぐに見つけることができます。
精油の作用も、植物のことも、美容の知識も、技術の方法も。
「知る」だけなら、以前よりずっと簡単になりましたよね^^

だからこそ、これから大切になるのは、その知識を、自分はどう受け取って、どう使うのか。なのだと。
たとえば、ラベンダーについて学ぶ。

成分や作用を覚えることも学びですが、
「私はこの香りをどんなときに心地よいと思うのだろう」「この人には、どんなふうに香るのだろう」
「今日の私が選ぶなら、何と組み合わせたいだろう」そこまで考えていくと、学びは暗記ではなくなります。

自分の感覚と、知識がつながっていきます。
正解を覚える学びから、自分の答えをつくる学びへ私は長く香りを伝えてまいりましたが
最近は特に、「正解を渡すだけの講座にはしたくない」と思うようになりました。

なぜこの香りを選んだのか。なぜ心地よいと感じたのか。どんな人に届けたいのか。
そこには、その人にしかない経験や感性や表現があります。

同じ20本の香りを前にしても、選ぶ香りも違えば、出来上がる香りも違う。
むしろ、その違いこそが、学ぶ面白さなのだと思います。

「教えてもらう」だけではなくなってきたこれからの学びは、
一緒に考える。試してみる。感じたことを表現する。違いについて話す。そして、また試す。

そんなふうに、学ぶ人自身が参加しながら、自分の答えを育てていく。
私たちの役割も、「正解を教える人」から、その人の中にあるものを引き出す人へ変わってきているのかもしれません。

学ぶことで、自分の好きなものがわかったり、人を見る目が少し変わったり、
自分の身体を大切にできるようになったり、暮らしの選択が変わったりする。

大人になってからの学びは、仕事や活動につながるタイミングは個々にやってくる。
大人になった今だからこそ、何者かになるためではなく、自分を深く知るために学ぶ。
そんな時間があってもいいから「私の調香室」講座があります。
学ぶことは、誰かの正解に近づいていくことではなく、もしかすると、自分の輪郭を、少しずつ見つけていくこと。

だから私たちも今、学び方そのものを変えていってます。
知識から、表現へ。正解から、問いへ。資格から、その人らしさへ。

学びの先にあるものが、「できるようになった」だけではなく、
「前より少し、自分のことがわかるようになった」という大人の学びをこれからもつくっていきたいと思います。