安くしたら、売れる?

安くしたら、売れる?
OEMのご相談を受けていると、価格についてのお話になることがあります。
「安く作れますか?」
もちろん、商品をつくる以上、原価や販売価格を考えることはとても大切です。

でも、いろいろなお話を聞いてきて、
最近改めて思うことがあります。

安くしたら、本当に売れるのだろうか???
MoonLeafにOEMの相談に来てくださる方は、実は「とにかく安く作りたい」という方よりも、
「こんなものを届けたい」という方のほうが多いんです。

最初に出てくるのは、値段ではなく「想い」「こんな人に使ってもらいたい」
「自分のお店の世界観を香りにしたい」「大切なお客様に渡せるものをつくりたい」
「自分がずっと大切にしてきたことを商品にしたい」「この場所で感じた記憶を、香りとして残したい」
そんな話から、OEMが始まることがたくさんあります。

どんなプロダクトになるか決まっていない。でも、「誰に、何を届けたいのか」だけは決まっている。
私は、そこがとても大切で愛しいと思っています。
そして、関係性が長く、遠くへ続く。価格から始めると、どんどん削る話だけになっていく「いくらなら作れる?」
そこから商品づくりを始めると、この精油を減らそう。
容器を安くしよう。工程を減らそう。もっと安い方法にしよう。
と、「何を削るか」という話がメインになります。

もちろん、予算の中で商品を成立させることは必要です。
でも私たちは、小さいカンパニーですのでご無理なことは叶えづらく、
その前に聞きたいことがあります。

「本当は、何をつくりたいですか?」そして、「それを、誰に届けたいですか?」
そこがわかれば、残すものと削ってもいいものが見えてきます。
みなさまが届けるお客様は「安さ」だけを買っているわけではないと信じてる。
世の中には、もっと安い商品がたくさんあります。
それでも、小さなブランドの小ロットの商品を選んでくださる人がいる。
それはきっと、香りが好きだったり、つくった人の考えに共感したり、そのブランドの世界観が好きだったり、
自分のためにつくられたように感じたりする。
商品そのものだけではなく、「なぜ、この商品が生まれたのか」という背景まで含めて選んでくださっているのだと思います。
だから、「安く」からはじまるOEMを小さなロットでするときは、一回立ち止まって考えてみてください。

この価格で買いたいと思ってもらえるだけの理由を、私たちはちゃんと届けられているだろうか。
OEMは「ものを作る」だけではない私はOEMの話をしていて、香水やロールオン、アロマ商品をつくっているように見えるけれど、
本当につくっているのは「商品」だけではないと思うことがしばしば。

その方が大切にしているもの。お店の空気。ブランドの考え方。誰かに届けたかった気持ち。
言葉にならなかったものを聞いて、香りという形にしていく。
だから私たちは、「安く削り、作れるもの」より、「ちゃんと届けたくなるもの」を一緒につくる。

価格はもちろん大切。利益も大切。続けられる仕組みも大切。
でも、その真ん中に「これを届けたい」があるOEMは、強いです。安くしたら売れる?その答えを探す前に、
一度、「私は、誰に、何を届けたいんだろう?」と考えてみる。
OEMの商品づくりは、そこから始めてもいいのではないでしょうか。

疲弊せず、みんなで遠くへ