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067: シプレー調を精油で再現

067: シプレー調を精油で再現

精油が充実してくると、自分だけのオリジナルを作って見たくなる。

精油で調香する香水は、お店で販売されている香水よりも
自然で柔らかい、優しい香り。

一度嗅ぐと「こんな香りに包まれて見たい」ときっと思うはず。


コティ社の香水「シプレ」1917年に発売されました。
当時の香水は、薬瓶のようなボトルに入っていて、


宝飾商ラリックに香水ボトル制作を依頼し、

その後、コティとラリックは次々と芸術作品のような香水を発表しました。


「シプレ」とは地中海にあるキプロス島(フランス語でシープル島)のこと。

この島で栽培されているベルガモットなどの柑橘を使った練香、

「シープル島の小鳥」がつくられていました。


この香りをベースにコティは、

オークモス(樫の木に生える苔)とムスク(雄のジャコウジカの分泌物)、

パチュリ(シソ科の植物)を組み合わせた今までにないタイプの香水を完成。

「シプレ」の香りはその後、多くの香水会社に影響を与えました。


ゲランの「Mitsuko」や「イデール」、ディオールの「ミス・ディオール」などが次々誕生。

ベルガモットなどの柑橘系とオークモス、パチュリなどを骨格に組み立てた、

甘く重クセのある香りのことをシプレノートというようになりました。



もし、精油で再現するなら調香MAKES

  • TOP:ベルガモット(4滴)、レモン(3滴)
  • MIDDLE:ジャスミン(4滴)、ローズAbs.5滴)
  • LASE:オークモス(0.5滴)、パチュリ(2滴)、ラブダナム1.5 滴)



ぜひ、店頭で再現してみてくださいね