宝飾商ラリックに香水ボトル制作を依頼し、
その後、コティとラリックは次々と芸術作品のような香水を発表しました。
「シプレ」とは地中海にあるキプロス島(フランス語でシープル島)のこと。
この島で栽培されているベルガモットなどの柑橘を使った練香、
「シープル島の小鳥」がつくられていました。
この香りをベースにコティは、
オークモス(樫の木に生える苔)とムスク(雄のジャコウジカの分泌物)、
パチュリ(シソ科の植物)を組み合わせた今までにないタイプの香水を完成。
「シプレ」の香りはその後、多くの香水会社に影響を与えました。
ゲランの「Mitsuko」や「イデール」、ディオールの「ミス・ディオール」などが次々誕生。
ベルガモットなどの柑橘系とオークモス、パチュリなどを骨格に組み立てた、
甘く重クセのある香りのことをシプレノートというようになりました。
もし、精油で再現するなら調香MAKES